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初産

バナナの花を見たことがある?
寒い国の日本では珍しい
バナナの花が
本当に咲いたのよ

大きい葉っぱのその下に
夢のように 咲いたのよ
パッと咲いたのよ 
バナナの花が

さあビニールを さあ竹を持ってきて
温室を作ってやりましょう
家中が大騒ぎ
ユラユラゆれて大きな葉っぱが
初産を祝っているようね

そっと のぞきにゆきましょう
バナナのあかちゃんを
陽がキラキラ照ってこい
もっと もっと 照ってこい
実はやっぱり小さいが
あなたに希望をかけているのよ

1967.10.25.
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| 1967年 | 20:06 | TOP↑

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死の進軍

死ね 死の中に飛び込め
死の進軍だ 死ね
死の中に飲み込まれるのだ
死の大洪水がやって来る

進軍 進軍だ
死の大洪水だ

死の進軍が来るのが見えないか
喜んで高々に歌って 進軍

死の大洪水が 汝等を飲み込む
それに飲み込まれる勇気
死こそ 宇宙の大真理
未来を死によって築け 全人類

汝等の本性は死である
死である者が 
再び死ぬことがありえようか
喜んで 平然と汝の肉体の死を 
肉体から去ることを喜べ

それは歌なのだ 
歌いなのだ 
リズムに合わして喜んで去れ
死の大故郷へ

怖れるな 喜べ
汝等よ 今汝等に死の洗礼を受けさせん
人類を救わんがために 大進軍が始まったのだ

参加せよ 
飛び込んで死の泉となれ 
力となれ
真の力こそ 汝の名なり
進軍の雄たけび
進軍ラッパに続けよ!

1967.10.01.

| 1967年 | 19:13 | TOP↑

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死のみ

死以外には何もない
多もなければ 一もない
ただ一つあるのみだ

そは 死そのもの
讃歌もなければ
蜜をすう蜂もない
ただ 死のみ
死が死となるのみ

死のエネルギーが
ほとばしり出す
とび出しが 歌と化し
踊りと化し
行為となる

死以外には
何もない

1967.09.29.

| 1967年 | 13:38 | TOP↑

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頭のてっぺんで息を吸いましょう
そして 強く吐き出しましよう
頭のてっぺんで息を吸いましょう

私たちの本性は「死」であります
恥じらい 体裁 全てを捨てましょう
恥じらい 体裁 見栄 栄達も
全て 自己の栄光であります
恥じらい 見栄 栄達 弱さ 
これらは全て栄光であります
それを捨てましょう

飾る心の恥ずかしさ 弱さも全て
生への栄光であります
悟ろうとすることすら栄光であります

全てを投げ捨てることにより
自己本来の自由が やって来ます
自己に帰って自己の蜜を汲むのです
花が咲くと 蜜蜂が来ます
そして 蜂は蜜を吸って その中で死にます

来なさい 来なさい 私の胸の中に
私は全てをいただきます
わたしの胸に来て蜜を汲み取りなさい

善も 悪も 恥じらいも 弱さも あらゆる躊躇を
かなぐり捨てて 私の胸に飛び込みなさい
その胸はあなたのものです
あなた自身なのです
飛び込みなさい 全てが包まれる胸の中へ

花が咲きました
蜜蜂が来ます
そして 蜜をお腹一杯に吸って
その中に死にます

花が咲くとは あなたの中に全てを投げ捨て
弱さを投げ捨てた時のことである
死を 自己の本性を知った時のことである

そして 世の中のすべての相対をなくし
全てを一つの死と見 自己も他も絶対もない
一つなる絶対もない
一つなる死そのものとなった時
花は開くのです

一つの大きな花が開きます
全てはその中に 呑み込まれます
多も一つもない
一つが 大いなる「死」そのものがやって来ます
そしてその「死」そのものが自己のかんばせをかいで
恍惚となります
自己への讃歌が歌い始められます
歌わずには おれなくなります

死が死みずからの中で 死を讃嘆する
それが蜜なのです
その讃嘆の蜜の中で
歌いつつ 蜂は死んでゆくのです

私の胸の中に あなたは死ぬのです
蜜を汲んで死ぬのです
そして 立ち去りなさい

死の喜びに満ちて
仕事はあなたを 全てがあなたを
待っています
その中で 死の香りを発散しなさい

あなたは
すべてが自分であることの中で
恍惚となります

善も悪も相対意識も抜け
恥じらいも 弱さも消えて
死の喜びの中で 舞い踊りましょう

1967.09.29.

| 1967年 | 13:29 | TOP↑

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そよ風の私

人生には 人間の考える様な

目的はない

人間の考えるような 社会への

義務もない


もっと無限なものがある


人間を去ってしまう

そよ風となる


1967.08.13.

| 1967年 | 19:51 | TOP↑

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