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その谷間に

おお 偉大者

ラーマクリシュナよ

われは今 ブラフマンと

カーリの

谷間におちるなり


汝 偉大者よ

カーリの踊りの ただ中に

入れたまえ


おお 我れを その永遠の

静寂者

ブラフマンと カーリの

その谷間の 遊戯の中に


おお 偉大者 

我を 導きたまえ

1964.10.08.



註 カーリ=インドの女神で 幻(マーヤ)の

  相対界を象徴している

  ブラフマン=真実の世界 絶対 実在をさし

  梵ともいう
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| 1964年 | 20:26 | TOP↑

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遊戯の中へ

自分が 分解しはじめた

マーヤの世界に 足をふみ入れて

ある自分が

終って とけてしまうのを感じる


一種の 自己分解だ

人間失業とでもいおうか

私がとけ 分解してゆくのを

感じる


体には 重力がなくなり

現象界に 来たことに

別れを告げる状態だ

ああ 私は 遊戯の中へ――


1964.10.08.

| 1964年 | 19:01 | TOP↑

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ああ この終り

自分ではなかった

人生の目標 宇宙の彼方は

そんなものではなかった


何があるかは ここでは

言わない事にする

歓喜でも 美でも

涙でもない


意識で行けない世界があり

そこへ行けたのだ


ちょうどそれが その世界の

前に立った日から

一年目のその日に

来るものが来た


ああ この終り


1964.10.06.

| 1964年 | 11:11 | TOP↑

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日本についた!

昨夜は何だか

ねつかれなかった

三時間ほどしか

ねむれない


日本のことを あれこれ

次々思いうかべたから

だろうか


いつの間にか寝ていたが

夢をみていて

五時半に眼があいた


ねむたかったが

日本の港に着くのだと

いう事で

がまんして

日本をみるべく立ち上り

船窓から顔を出した


海はノタリ ノタリと

鏡のように平たい


その海に

赤い太陽の波が

うねっている

太陽は柿のように 紅だ


うす曇りの中に入って

輝いている


井上や川崎を起しにゆく

ねむそうにして起きて来た


日本の太陽を見なさい

と言ったら

二人が船窓から

ねむいまなこで

のぞいていた


私はさっそく甲板に出た

男がドラをかついで

船尾に行き 鳴らし始めた


甲板はすっきり

水にぬらされていて

ちょうど

正月の様にすがすがしい


日本についた朝だけに

正月元旦のような

新たな感がするのである


母国はかくも

我々のものなのか!


船は止まっている

パイロット船に導かれ

横浜港に入るのだろう


しばらくして我々は

船の上で入国の

手続きをすませて

上陸


1964.06.24.

| 1964年 | 21:11 | TOP↑

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たわむれよ

いよいよ長い滞在も

夢のようにすぎ

今夕は ラーマクリシュナ

ミッション本部を

去ることとなる


なぜそんなに

すぐ帰ってしまうのか

こんどは何処へも行かず

ここで三カ月位いて

じっくりここの雰囲気に

親しみなさい

口々に別れを おしんでくれる


サラダデビィや マハラジ

ヴィヴェーカーナンダの殿堂の

所の土を

そしてガンジスの泥を

拾った


これをもって帰って

日本でのラーマクリシュナ殿堂の

建設の時に

この土をまいて

その上に建設するのだ

涙がわいてくる


1996.04.15.

| 1964年 | 21:06 | TOP↑

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