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1963年06月 | ARCHIVE-SELECT | 1963年08月

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くちなしの精が語る

コップに水を一杯入れて

くれと

くちなしの精が語る

ふと見ると

机の上のコップには水が

八分目しか入っていない


冷たい水が一杯にあふれん

ばかりに

そそがれた


コップが曇り

水中の枝も葉も見えない

気持いいのだろう


精女は 神聖姫は

高らかに位置を保ちつつ

かんばしい


彼の聖女はつい さい前まで

池の水のない渕に

可憐ばかりに

友達と咲いていたものだった


他の聖女たちも

この一つの花に来て憩え

冷たい一杯の水の中で


1963.7.1
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