1964年03月 | ARCHIVE-SELECT | 1964年05月

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たわむれよ

いよいよ長い滞在も

夢のようにすぎ

今夕は ラーマクリシュナ

ミッション本部を

去ることとなる


なぜそんなに

すぐ帰ってしまうのか

こんどは何処へも行かず

ここで三カ月位いて

じっくりここの雰囲気に

親しみなさい

口々に別れを おしんでくれる


サラダデビィや マハラジ

ヴィヴェーカーナンダの殿堂の

所の土を

そしてガンジスの泥を

拾った


これをもって帰って

日本でのラーマクリシュナ殿堂の

建設の時に

この土をまいて

その上に建設するのだ

涙がわいてくる


1996.04.15.
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| 1964年 | 21:06 | TOP↑

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たわむれ

なつかしい地球よ

涙が左手の上に こぼれ落ちる

おお人類よ

おお虫たちよ

鳥たちよ!


いよいよ長い半年間も

夢のように過ぎて

明日はインドを去ることと

なった

花々よ! 神の不可思議力なる

たわむれよ!


クリシュナの笛の音よ

一笛の竹の笛の

何と不思議なる

蔵含力よ


彼の吹く笛から

すべてがとび出し

すべてが舞う


1964.04.14.

| 1964年 | 21:02 | TOP↑

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階級制度

(カルカッタのラーマクリシュナミッション本部にて)


自室にかえり

あまり暑いので

石の床にバケツ一杯の

水をぶちまけ

ゴロリとベッドに横になる


上向けになって

お腹にタオルをのせて

英語の勉強にとりかかった


次に気が付いた時は

はや三時になっていた

一頁も読まないうちに

三時間ほどぐっすり

いい調子で寝てしまった


三時というと

ここでは人一人

道を歩いていない

昼寝の時間の

真最中なのだ


三時四十五分

茶の時間がつげられた

食堂にいって

一人で茶を二杯飲んだ


チーズのおかきを

つまみながら

外の池の淵で

草を刈っている下層階級の

人を見る


彼は 私が昼寝をする

前から

草を刈っていた


今思えば

私の寝ている間

彼は黙々と

強い太陽のもとで

今まで

草を刈っていたのだ


インドでは階級の

差がきつい

食堂のボーイは

彼らよりまだ

二つ程階級が

上のようだ


茶を終えて 彼の近くに

見にいったら

彼は

草を刈っているので

お腹がへった……

という手真似をする


私はかわいそうになって

食堂の係りの男に

チーズのおかきをもっとくれ

と言った


おおビスケット

と答えて彼は

缶のふたを取った


私は手をつっこんで

ひとにぎりのチーズの

おかきを

とり出した


その男に気付かれない

ように

草を刈っているサーバントの

側に行った


男はそのビスケットを

私の手からうけとって

食べはじめたのだ


ヴィヴェーカーナンダよ!

なぜまだ

こんなかわいそうな

階級の

こんな

みじめな人々が

おるのか


彼等は学校へ

行っておるのだろうか

おそらく

学校へ行ったら

自らその階級制度を

切り開くであろうに――


いや どこへいっても

彼等には

光に影がついてまわる

ように

階級が死ぬまでついて

彼等を人間的な

人並みの位置まで

あげないのだ


去れ!

消えうせろ!

この悪夢!


1964.04.11.

| 1964年 | 13:22 | TOP↑

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インドの四月 (カルカッタ)

昼は 五分間ほど

戸外の道を歩くと

おしりのまわりが

べっとり 汗で包まれる


それで ふとった人が

ゆっくり ゆっくり歩く

理由がわかった


おしりが汗で ひっつく

からだ


1964.04.02.

| 1964年 | 23:17 | TOP↑

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