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1965年03月 | ARCHIVE-SELECT | 1965年05月

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山の細道

山の細道 
私は泣けてくる 
山の細道 

木立の中の細道
人一人かよわぬ 木立の細道 

こんな所が世の中にあったのか
人のいない細道 誰もいない所に
時間のない所に 私はいる

時間は人間がいるとある

木立ちの細道を 一人静かに歩く
どこまでもこの道が続くであろう……と
錯覚させられる

この涙のわいてくる細道
私の秘密の世界のようだ
誰かと又二人でここに来てみたい 

それは 誰かはわからないが 
この細道は私の宝だ
時のない 人間もない 
どこまでもつづくこの一本の道

鳥が鳴いている

1965.04.22.
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| 1965年 | 21:14 | TOP↑

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高槻の山に引っ越して

一九六五年 四月十七日
昨日は一時間ほど 昼寝をする
清風が顔を流れ とても気持が良かった

まるで小学校へ行く前の子供の頃
昼寝をした時のあのやすらぎにも似ている

十八日 原君がサラダデヴィのイメージを
肩にせおって登山して来てくれた

斎藤と奥田の兄が荷物を車で 運んで来てくれた
ハンドルを切りそこねて
たんぼの深みに転落しそうになった
住友の職員二人に助けてもらって 転落をまぬがれる

二十二日
住友の山で昨日見つけてあった
つげの木をぬいてきて
入口の右上の方に植える

山を散歩して
赤いツツジを見つけにゆく
あちこちに二十本ほど見つけて 掘り起こす

山道の木々の間の小路
人一人通らない小路を通ってくる時
泣きたい程のいい景色にふれる

1965.04.22.

| 1965年 | 09:38 | TOP↑

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高槻の山に引っ越す

ホラ貝が 高々と山々にひびきわたった
一九六五年 四月十四日
高槻の学園の山で

山に来たのだ
ひっこして来たのだ
ながい間の地平での生活が
山での生活にかわったのだ

借家ずまいから
自分の土地で住める日が来たのだ
神々に感謝のあいさつをおくる

この日は曇っていたが
山に着くと 見事晴れた
もう暖かくなった

ランプが必要なだけ 輝いてくれる
水も必要なだけせせらぎから得れる
清い 清い水だ

自分の土地に来たよろこびが
忙しい しかもゆとりのある
手さばきとなって下草刈りだ

杉の子を二本見つけた
また 東側の谷にも見つけた

ササを刈っていると
その中から蘭が出てきた
うぶ声をあげて 蘭の花が現われた驚き

山は楽しい 何でもある
発見された杉の子 第一号
入口の南西に
第二号を 北東の隅に植える

ついてくれればいいが
願いをこめて それ等は
記念樹として植え替えられたのだ

次々に出来る子杉のような弟子たちの
成長を夢みながら
それらは植えられたのだ

高槻の学園の未来は
これらの杉の大木によって
世界にその名をひびかすであろう!

1965.04.16.

| 1965年 | 20:04 | TOP↑

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開拓時代

今日は一日中
一晩中 雨が降る
屋根の仕事で 体が冷える
私の体は大変冷えている

ここ二、三日は 暖かいとはいえ
朝は零度だ
氷がはっている
明日 帰ると思うと
楽しくなる
腰が痛い

仕事を仕上げ
トタン板を家にうちつけ
鍵をかけて帰路につく
六時
茨木の町で 畳屋に寄って注文をする

八時 浜寺の学園につく
とても疲れた
腰が痛む
今度は九日間の山ごもりだった

これで十四日には
山にひっこせる
高槻の山に

1965.04.09.

| 1965年 | 19:56 | TOP↑

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開拓時代

壁をぬると 家らしくなった
朝起きたら 壁に氷がはっていた
荒ぬりが水が多かったので
中ぬりをかたくぬる
その勢いで 上ぬりもぬってしまう

一日中かかる
昨日も今日も ぬり終えたのが
午後の四時
体を休める
……とても疲れた
体が動かぬ
斎藤さんも まいっている

私も歯痛でなやまされた時には
もう引き上げようと言い出した

ところが 壁をぬり終え
歯痛もおさまると
元気が出てきた

床板をはりはじめる
雨で部屋の中の仕事だ
雨がもってくる
屋根にのぼって
雨漏りをなおす

1965.04.06.

| 1965年 | 19:52 | TOP↑

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