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1986年07月 | ARCHIVE-SELECT | 1986年09月

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子供と神話

この世には 停っているものは何一つとしてない
ところが人間は停っている 今と過去に停っている
だから宇宙のリズムに乗れず ウジウジしているのである

ところが子供だけはそうではない
彼らは少しも立ち停っていない 彼らには今と過去はない
先へ先へ 次へ次へと行動を展開していく

いくら叱られてもけろりとしている
感情的にならない 先へ先へ歩を運ぶ
一時も 立ち停ってはいない
宇宙のリズムに乗っている

しかし大人はいつも立ち停まり 今と過去の中で生きている
だから神話になれないのである
神話は 立ち停っている者には来ないのだ
理屈や屁理屈の中に 神話はやって来ないのだ
理屈や屁理屈は 立ち停っている者にやって来るのだ

神話は宇宙と共に動いている
明るく それは軽ろやかに
透明は来る 透明は未来に向かって流れている
未来に向うエネルギーこそ透明だ

停っている者は 死神に食べられてしまう
子供のように前へ前へ進め
宇宙は一つの大きい子供である

1986.08.03.
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