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1986.11.29 Sat
宇宙は 大きい翼をもっている
大きい翼
二百億光年の 大きい翼
その距離は ワシの翼
ワシがとぶ
大きい翼をひろげて とぶ
二百億光年の 大きい翼を
ひろげて
そのスピードは 光速
光速 光速
二百億光年の 距離
大鳥は とぶ
大鳥は とぶ
大いなる「安定」をもって
それは とぶ
その翼に 神話がのっている
神話は 神話は
そこにある
1986.11.29.
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| 1986年
| 11:50
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1986.11.22 Sat
私が子供の頃
その村に一人の兵隊の
帽子を着た 気違いが
やって来た
それは どこから来たのか
さっぱりわからない人だった
昔の兵隊さんの帽子であった
赤い線の入った
明治大正時代の 兵隊の帽子です
そして彼は
村の子供たちと 遊んで
くれました
一週間ほど その男は
子供たちと 戦争ごっこをして
遊びまわっていました
村の大人たちは
男も女もみな
その男のことを 気違いだと
いいました
しかし私には
気違いとは思えませんでした
私は その戦争ごっこに
参加しないで
その男と 子供たちが
楽しそうに 走り回っているのを
見ていました
気違いなのかな…?と
不思議に思いながら
村の人々は
ふいに その男の出現に
みな楽しそうに
それをみていました
何の変化もない その村に
一つのお祭りさわぎが
やって来たのです
そしてその男を 気違いだと
いいながら
見とれているのでした
人々は その男に
食事を与えていました
その男は40才ぐらいの人
でしたが
赤線の入った兵隊帽を
かぶって
子供たちと天国を
つくっていました
時には 自分の回わりに
子供たちを 坐らせて
戦争の作戦ゴッコの話を
していました
かと思うと
みんながさっと散って
その男を おっかけはじめました
ところが その男はふいに
来た時と同じように 一週間程して
姿を 消してしまいました
お祭りさわぎがおわり
村は しゅんとしてしまいました
私は この神話的な空気の中で
何か本質的なものを感じて
いました
ふいに現われ ふいに消えてきえてしまう
そこが すきだったのです
神話とはそんなものなのかなあ……
そんなところに本質的なものが
あるのかなあ……と
ずっと思いつづけてきたのでした
1987.11.22.
| 1987年
| 00:29
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1986.11.20 Thu
半導体 半導体
半導体の中に 神話がある
半導体は 神話
時間と空間が 一対であるように
神話と半導体は 一対である
おお 走るものよものよ
おお 流れるものよ
おお 静かなるものよ
おお 透明なるものよ
半導体は 神話をうみ出す
1986.11.20.
| 1986年
| 21:52
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1986.11.10 Mon
神話が うたう
神話が うたう
こまやかに しかも
速く それはうたう
神話が うたう
神話が うたう
こまやかに しかも
速く それはうたう
1986.11.10.
| 1986年
| 20:49
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