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1989年02月 | ARCHIVE-SELECT | 1989年04月

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歌は生きている

歌は生きている 歌は生きている
歌 歌 歌 
その歌に意識を集めて歌え 

目の前に歌という生きものを置いて 
それに意識を集めて歌え
自分の歌う歌が生きて来る
自分の歌が生きて来ると 自分も生きた者となって来る 

歌 歌 その生きた歌に意識を集めて歌え
自分の四・五十センチ程目の前に その生きてある歌を置け
そしてその歌から声を出すのだ

人間はいつも自分の中にこもっている
自分という者の中にこもっていると
自分が引き出されて来ない
即ち生きてある自分になってこないのである

そのように人はいつも人でなく 
死んだ亡き骸のような人で
世の中をうろつき 道を求め 或は仕事に励んでいる
しかしそれは 生きている人とはいえないのである

生きた人は 本当に生き生きしていないと
生きているとはいえないのである
宇宙と共に生きる事だ

自分にこもって ものを考えている間はダメだ
自分から離れよ 
自己から離れた時 自分が「生きた」世界に突入する

生きた世界に突入して 始めて人は生きた人間となり
生きた行為 行動が出来 
生きた声が出せるようになる
それまではいくら道を求めても 
いくら知識を貯えても
それは「うそ」でおわってしまう

人は先ずこの第一段階をものにしなけばならない
この第一段階を忘れるな
ここからものが出来て来るのである
ものは ここから本物となって来るのである
この秘訣を決して なおざりにするな

それが出来るとその証しに 
手が打てて歌えて来るし
手が高く上がって歌えて来る
これが出来ると人は震えの世界に入る

1989.03.19.
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