FC2ブログ

2020年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2020年03月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

神話に帰る

宇宙はどこから起きたのか、宇宙の創造はどうなっているのか、それを科学者はしきりに突き止めようとしてきました。

しかし、宇宙は謎に満ちており、その謎にぶつかるだけでした。最近の科学者はそのことを「人間はプリズナーになっている」、 即ち宇宙の謎を解こうとして、そのとりこになっている。牢屋に入れられた囚人のような者だ……といっております。

むろん宇宙の奥は、合理的に答えが返ってくるようなものでなく、音楽的、芸術的、神話的にその答えが返って来るものだ――と科学者も数学者も十分に承知しております。

このことに関しては今始まったことでなく、帰郷を見事に歌い上げた詩人ヘルダーリンと、その学友だったシェリングは、共にギリシャ神話の研究を通して、神話の深淵に迫ろうと熱烈に欲していました。

そして『新しい神話』という講義の中で、「古代に帰り、合理でなく非合理の神話を実現せねばならない」、「自然と一体になって、神話性に満ちた芸術的な柔らかい社会を創ること、国家が社会を動かすのでなく、芸術的な社会が国家を動かす」という民主主義を造ることを述べています。

現代、ヨーロッパにおいては、あれほど昔から戦争し合った国々が、手を握って一つの社会を創ろうとして必死になっています。これは神話芸術の一つの立派な現れです。一つになること、結ばれることが神話の一面なのです。国があっても、人の行き来を自由にすると、経済が動き失業者も減ります。神話とはこのように開きの系(開きの角度)を持って、全てを統一と平和に導くものです。

アメリカ大陸にも、アジア大陸にもそれを唱える政治家が、近い将来に現れてくるでしょう。早ければ早いほど、国と国の間にある不信感が減り、産業と経済が動き、健全な社会が出来上がってきます。今まで持ってきた、かたくなな宗教的・国家的理念を捨てて、未来を創る神話のやわらかい心に帰るべきです。

輝かしい秩序ある社会、生きてある社会は、この生きてある神話性から出来てきます。神話性をはぶいては、一足飛びに実現を考えるのと同じです。心と社会の間を神話性でつながなくてはなりません。合理はぶつかりの社会を造るだけです。非合理こそ平和の母です。

さて……ここでもう一度同じようなことですが、大切なことなので申し上げておきます。今日までの宗教及び哲学において、自己実現ということが大切だとか,帰郷ということを教えられてきました。しかしそれがためには、この神話という通路を通らないと、実現も帰郷も本当に生きて来ない、という事を頭にたたきこんでもらいたいのです。 むろんそれなくしては、社会の建設も不発に終わってしまいます。 神話こそ輝ける秩序の母です。
スポンサーサイト



| エッセイ | 14:32 | TOP↑

≫ EDIT

神話からの贈り物

人間は根源から現れた
神話の贈り物である

透明な角度をもった
透明そのもの
罪人でもなければ
罪悪にみちた悪人でもない

贈り物そのもの
贈られてきたものそのもの
透明にそれは輝いている

心に非合理を持っていないと
ついつい堅い考えや
他人を裁く考えや
不安が起きてくる

コスモス コスモス 輝ける秩序 神話への信仰
人は知的合理を振り回すばかりでは
進化した人とはいえない

神話学は新しい世界秩序の建設者である
大地の子等はこの輝かしき神話の
透明な懐に帰り 憩わねばならない

| エッセイ | 14:30 | TOP↑

| PAGE-SELECT |