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科学と宗教に欠けているもの

科学は日々進歩するが

科学では神話に

到着することは出来ない

なぜなら 神話の中には 

科学が持てないものがあるからなのだ


神話というものは 静かで清らかで 

透明なもの

それは純真で素朴な魂に

やどるものである


では純粋 純朴であったら

それで充分なのであろうか


古代のギリシャの神話 信仰は

すぐれて純粋なものであった


ギリシャの神々は清らかさと静けさの

象徴であった

それら神々は人の救済にむかうもの

ではなかったのであるが

人はその静かで清らかな神々の前に

ひざまづき 

そこから純粋さと静寂にひたることで

自らの魂を 神々の住む天なる世界まで

高めていたのだった


そのギリシャの神々への信仰にも

科学にも一つ足りない

ものがある

それがオチャメなのだ


ギリシャの信仰ばかりでなく

もろもろのその他多くの宗教の中に 

オチャメというものが欠けているのではないか


ギリシャ神話を研究したヘルダーリンや

ニーチェは次のように言っている


世の中が夜のように 暗くなった時

その時は 神話を忘れた時である と


二人とも神話の重要性に

気が付いていた

ヘルダーリンは失われたギリシャ信仰の

清らかさ 静けさということを追い求めた


ところがニーチェは ギリシャの信仰に

欠けているものに気付いた

ニーチェは次のように言っている

宇宙の真理というものは何か笑えるようなものだ と

これがオチャメというものである


ニーチェは踊ることを知っていた

空をとぶことを知っていたのだ


1999.03.28.

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