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エジプト文明の翼の法

エジプトの文明には、このように分らぬ雄大なものが、ここかしこにあります。鷹の姿であったり、猫であったり、蛇であったり、羽毛であったり、猿であったり、羊の頭を持つ男性であったり、強力な夢と空想力が自由自在に人間の中に組み入れられています。これがエジプト研究者たちを迷路の中に迷い込ませるものです。中でも注目すべきは、羽毛であり、翼の羽ばたきであります。その翼の羽ばたきによって生命を甦らせるという、そういう神秘な物語が含まれています。しかしこの謎の解明に関しては最後で説明することにして、ここでは太陽神ラーやその娘マートについて話をおしすすめ、死の審判とかカバ信仰の偉大な謎について述べていきます。
そこでエジプトを知るうえで、基本的な心構えを身につけておかねばなりません。それは前にも述べたようにエジプト人にとっては王朝がどうであったとか、栄える、亡びるといった政治的な変遷を重要視するような歴史観などもっていなかったという認識、そんな興亡は永遠の流れの中の一瞬の出来事であり、気にも留めていなかった。彼等にとって重要な事は、つねに空想力を翼とする永遠の生命の生成という事でした。
それに比べて現代人は、栄えることすら夢を見ることも出来ない社会情勢の中に住んでいます。なぜそんな希望のない社会をつくってしまったのでしょうか。それは太古を忘れ、知的に眼の前の欲ばかりに走ったからではないでしょうか。夢をもっても、間違った夢をもったからではないでしょうか。無知をバカ者と見下げ、知性の世界にばかり走ったからではないでしょうか。感覚を見下ろし、知性を見上げたからではないでしょうか。頭は悪くても、体全体で感じとるとか、肌で感じとるといった神経が低下したからでしょう。
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