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意識人間から神経人間に

人間は 俗事 俗話の中に入ってゆくと
神性なる背骨の神経に統一を失う
あくまで 清い神経が
背骨の中で保たれて居らねばならない
極微にまで反応し 震えあがる神経だ

人間は物事を考えるが
考え 思想をもっているが
それが人間であると思うが
それは人間の一つの働きであって 自分ではない

自分の本当の自分の状態は――
自分というものは 思考ではない
震え上がるその神経の その中点にある
そこに自己が見い出される

震えること そこに自己がある
思考の人間の中にあるのではない
震えこそ 宇宙の極微と
極大とに 合一した点である

背骨を真っ直ぐに 透明に立て保て
俗心俗事にふれる事は
ぬかみその中に自己を漬けるようなものである
その臭みは神性を 自己をかき消してしまう
すると元の神経を取り戻すのにひまがかかる

統一され 実現された者でもそうなのに
されていない者は よほど注意し懸命に
ならねばならない

神経を背骨の神経を透明にせよ
「震え上がる」ことの出来るまでの
清く敏感な神経に 仕立てよ

これは並大抵の努力ではない
研ぎ澄まされた刃物の如く
自己の背骨の神経をとげ

人間は意志より神経の方に近い
考える人間から 神経人間に――
「震え上がる」世界に入れ
「震える」世界は幾何学的
即ち 相対の世界から一元の世界に入る
回転軸を通過するところの――
中心的世界である

意識人間から神経人間に――
知情意の精神人間から物理的な
純粋人間に帰れ
自己をけがしてはならない

精神の世界より物理や
幾何学的世界の方が
遥かに歴史が古いのである

1976.10.27.
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