春の衣
音もなく 汝は来る
裳裾をなびかせて来る
汝 待ち侘びているそのものに
音もなく 汝は来る 春
万花 咲き乱れている中に
音もなく 一足 一足
一足ごとに 全てを喜ばし
或いは急に 或いは緩く
汝は来る
舞いつつ 汝は来る
落花の嵐のなかを
くぐりつつ 汝は来る
音もなく来る
花々 草々の一つ一つの顔を覗きつつ
汝は 足音静かに近づく
「開いたかね 花々さんよ」と挨拶を贈りつつ
頭をさすり 花弁に頬ずりしつつ彼女は過ぎ去る
裳裾で全てを触れてゆく
春姫は行く
春姫は初夏の許に
1967.04.07.
裳裾をなびかせて来る
汝 待ち侘びているそのものに
音もなく 汝は来る 春
万花 咲き乱れている中に
音もなく 一足 一足
一足ごとに 全てを喜ばし
或いは急に 或いは緩く
汝は来る
舞いつつ 汝は来る
落花の嵐のなかを
くぐりつつ 汝は来る
音もなく来る
花々 草々の一つ一つの顔を覗きつつ
汝は 足音静かに近づく
「開いたかね 花々さんよ」と挨拶を贈りつつ
頭をさすり 花弁に頬ずりしつつ彼女は過ぎ去る
裳裾で全てを触れてゆく
春姫は行く
春姫は初夏の許に
1967.04.07.
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