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物語があった

物語があった
それは 堅い物語であった
それは 信じがたい物語であった

だが その物語が幾何学の世界を通過すると
それは本当のもの 息吹きを与えられたもの
神話となった

それは 動き出した
幾何学の世界では知識 理性がこわされて
堅さは 失われる
そして 本当のものとなって動き出す
知識の世界では 動き出すものがない

幾何学的世界を通過しその中でいると 全てが生き物となる
神話として 生きてくるのだ

蝶が飛ぶ 蝶が飛ぶ
羽を動かして飛ぶ
その羽の動きが幾何学を創る
幾何学の世界がその羽の動きの中に出来る
そこに夢が いや現実が創られる

ピュアーが始めて動きとなる時は 今である
蝶の 鳥達の羽ばたきの中から生れる 
宇宙もこの鳥達の羽の幾何学的動きの中から
羽ばたきの中から生れた

ピュアーが生きて 動きをとるのはこの時である
そのピュアーな世界が 今では失われてしまった
そして知識で創った現実が残ってしまった

いわゆるカスのようなものだ
カスがたまったのだ
少しも生きていない 少しも生命をもっていない
動きがない 神話の動きをもっていない

石は石であり 人間は人間であり 車は車であり
少しも動いていない
翼を閉じた 鳥のようなものだ
霊の翼を 霊の翼をもて それを動かせ
――それが 知識と現実によって硬直しているのだ

幾何学の世界を 通過させよ
直ちにそれは 氷がとけるように柔軟になり
動きはじめる

知識はすべてを 殺してしまう
自己と宇宙の生命を殺してしまう
永い間宇宙と人間は 死んできたのだ

ピュアーに帰れ
ピュアーの動きに
神話に帰れ
霊の翼あるものとなれ

1977.10.21.
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| 1977年 | 14:52 | TOP↑

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