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破壊音

おお 物が落ちる 物が
そしてそれは ついに平面の上に落ちた
音をたてて それは落ちた

それは 原爆の炸裂音の如く
落ちて 響きわたった
小さい物の落下であったが

物がこわれる時も そうだろう
大破壊音をおこし
それは破れる

破壊だ
破壊音――今まであった形が
壊れるのだ

アメリカ人が ハーイと言ってニコニコする
物質と物質の衝突だ
そこには情感や理由がない
響のハーイの音声を
起こさせたのだ

感情や理知もない
ただ物が落ちる状(すがた)であり
壊れる状である
歌が歌われるのも
そこから歌われるのだ

電子と電子が 衝突するのも
そのもの自体が
「実在」だ――

ハーイと片手をあげて
人にニコニコ近づく―――

両手が上がって 踊り出す
歌となる
物は踊る 動き出す
地球もすべてが
動き始める

おお地球は 動いている
おお地球は 踊っているではないか
強力な破壊音を たてて
世界は「響」に
満ち溢れている

クリシュナの笛の音は吹かれる
ラーダとクリシュナの劇は
演じられた

1977.11.02.
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| 1977年 | 09:29 | TOP↑

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