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人間も幾何学の結晶体

今日 再びロスのミュージアムに行った 宝石を見に行った
そこには幾何学がふんだんにあった
結晶の美しさ 結晶の神秘さ 色 きれいな石の色
なぜどうしてこんな結晶が こんな色の石が出来たのであろう

人間のいないこの世界 人間よりはるかに良い世界
そこに幾何学がありありとあった
色彩も 幾何学の中から生まれて来た
金も幾何学の中から生まれて来ている
熱と 圧力と スピードによってそれらは出来上った
それは 幾何学である
この宇宙もあの結晶の石々のように 様々な条件が幾何学的に
整って出来上ったのである

物理学 哲学 宗教の世界はほんにこの宇宙をちょっと
捉えただけのことである
人間の創って来た文明史はまだまだ百億の一兆倍ほどある
星々の一つを掴まえたぐらいの事である
まだ石器時代の入口にも達していないぐらいだ

人間について考える時もその人の生まれた所 どんな事をして
どんな事を言って どんな人生を過ごしたとその人の生涯を
書くが 物理学と同じくほんの表面を書いただけのことである

リグヴェーダ時代にすでに この宇宙は光が斜めに
走った時その創造が起きたとある
そのようにこの宇宙を物理学的に捉えるとどうなって 
どうなって この宇宙が出来上ったのだなどというが
そんなことの奥に幾何学の世界がある

それと同じで 人間も眼があり 手が二つあり 足が二つあり
何がどうなって そしてそれがどんな人生を送った
などと言うが それは表面的なものを捉えただけのことで
もし人間のある人を表現するとき 幾何学の世界で人間を
捉えて表現できたら 素晴らしいであろうと思った

人間というものは こんなものはただ表面のもので
その奥に本質的に幾何学によって出来上っているのである
宝石の原石が何かが 何かの条件で組み合わされて
出来上ったように一つの結晶体である

感情や心や知識や手や足や そんなものを主題に文学の世界が
或は宗教が 神や天使や心やを主題に述べ立てるが
もう そんな初歩的なものからおさらばして
光速が幾何学の世界を駆け巡るように もっと高次元の世界で
人間をとらえていってみたいものだ
もうこんな世界も人間もあきあきだ

人間を幾何学の世界でとらえた小説を人間の生涯を
書いてみたいものだ
ユークリッド幾何学が非ユークリッド幾何学に突入した様に
今はまさにそんな時期だ
この手足人間を主題に小説をかいたり 生涯を書いたり
している時代でなしに 早く次の時代をここに現わしたい

光が斜めに交叉して 机や空気や水が出来たように

1982.06.20.
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| 1982年 | 22:14 | TOP↑

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