fc2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

ピンボケの声


体を揺さ振っている事 
体という物質を優先さす事
なぜなら心や精神より 物質の方が早くこの世に
誕生したのだから
心や精神は後から来たものである

宇宙が出来て始めに鉱物の世界があった
そして生命をもつ植物が生まれた
そのように生命より鉱物というような物質の方が
先にこの世に来たのである

だから人間にとって 心や精神よりも物質の方が母胎である
心や精神に人間をまかせるとろくな事をしない

物質の中には始めからある宇宙構造が秘められており
そこでは ピュアーなる本性が波打っている
物質 あるいは物と物との動き 運動の方が
心の世界よりピュアーだ

人間は心とか 精神とか 魂とかいうものに主体性をおくが
それは間違っている
それらは物質より後から来たものである
そして精神とやらは感覚や知識を通し 間違った事を見
間違った事を考え 善し悪しや硬苦しいものの中で生きて来た
そこには元々あったピュアーなるものはなかった

それは迷いと混乱の世界を 迷いと混乱の人間をつくり上げた
賢くならなければ しっかりしなくてはというその考えが
大人の声を子供の声から切り離してしまった

子供のあのかわいい舌足らずの甘い夢のような声を
大人は出せなくなってしまったのである
ピンボケの世界を ピンボケの画面を
大人は忘れてしまったのである

肉体に 物質に意識を集め 心や精神をボカしていると
ボケた世界に ピンボケの世界に入ってゆける

光速をかけて 宇宙の彼方まで飛べ
ピンボケの世界がある
そこが宇宙一切のふる里だ
子供はその世界に近い

声に 顔にそれがある
まず 体を揺さ振ることから始めよ
そして ピンボケの画面を想像せよ

ピンボケの光速をもって 宇宙の彼方まで飛べ
心や 精神や 魂までがそれについてくる
後から

先に先行させるのが物である
心や精神ではない
ピンボケの ピンボケの世界の中に生きよ
しっかりすると間違って来る

1983.05.08.
スポンサーサイト



| 1983年 | 22:33 | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT