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神話の中には

神話の仲には 何かが絶対に入れない
何かが絶対に入っていない
その何かとは何か
今はもっとはっきりつかめない
それは 理性のようなものでもある
そしてその神話には 厳しいものがある

それは 神話が厳しいのではない
その何かを寄せ付けないのだ 
寄せ付けないというより 
それ等が無いのだ その中には 

その入っていない何かとは何んなのだろう
そのうち 言語をして現わし得てくるだろう

あのワシがとぶ
滑走の翼の一線 あれも神話だ
そこには何の狂いも 何の汚れもない
人間のもっている汚れだ
人間のもっている汚れは その神話の中には入っていない 
 
山 あのシャスター山 あの姿
あれが 頑として白雪を頂き 地にどかっと生えて生きている
その不動 その不動こそが神話の一面だ
人間にその不動があるだろうか
狂いを寄せ付けないのだ

樹が立っている そこに詩がある 
それも神話だ
人間のいかさまな理性がインチキな考えがそこにあるだろうか
それ等は神話の中にはないのだ

鳥が翼を上下運動させながら飛んでゆく 
そこに神話がある
そこにその上下運動に人間のインチキな心が入いれるだろうか

神話は人間のインチキな心と はるかに遠い所に住んでいる
彼らは人間のいやらしさから遠のいているように見える
我々はそれらから大分遠い 汚い世界に住んでいるようだ

なめらかで透明で しかもそれは理性の世界を
よせつけない所で生きている

オン松とメン松は 葉っぱと葉っぱをすれ合わせて
子供をつくるのだ
あの老婆のいった言葉 世界 ぞっとする程
そこは真理だ 真実な世界だ

綺麗で透き通っている そんな世界があるのだ
ワシはこの人里から 離れるのは当然だ

神話は何か角度を変えたら 見えてくるのではないか
ちがう角度を通すと 見えるのではないか
プリズムに光が通されると 七色の色彩が見えて来るように
我々は今 違う角度の世界で生きているのだ

一寸角度をどういうふうに変えればいいのだろうか
角度が問題のように思う
違う角度とは何なのだろうか
意識波動の角度とスピードが狂っているのだ

あのワシの翼と オン松とメン松の詩と 
ダリヤの花を全てくれたあの老人の心と 
そしてそれらの中には何かがない
何かが入っていない 

その何かとは何んなのか
やはり穢れだろうか
大分自然から遠のいている人間がわかってきた
自然以前のものだ 神話は

もとからあるもの 本物
細くて 柔らかい角度だ
しかもそれは無限の上にのっかっている

1985.05.17.
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| 1985年 | 15:54 | TOP↑

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